よくある質問
- プロボクサーになりたいんですが、どうしたらなれますか?
- アマチュアボクシングを経験しているんですが、4回戦ではなく、6回戦以上でデビューすることは可能ですか?
- 他のプロスポーツ選手が、プロボクサーになることはできますか?
- 日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)はどう違うんですか?
- ボクシングの階級名の由来は?
- レフェリーには、どうしたらなれますか?
- 日本にはどのくらいプロボクサーがいるんですか?
- ライセンスにはどんなものがありますか?
- ボクサーが減量をするのはなぜですか? また、何で試合の前日に計量が行われるんですか?
- 日本タイトルを2階級同時に持つことは可能ですか?
- 日本チャンピオンが防衛戦をしていく上で、何か決まりがあるんですか?
- チャンピオンになったら、チャンピオンベルトはもらえるんですか?
- 日本チャンピオンが、ノンタイトル戦で負けた場合、タイトルはどうなりますか?
- 契約ウェイトマッチって何ですか?
- 暫定チャンピオンというのは何ですか?
- 以前、グローブはリング上で着けていた覚えがあるんですが、最近はリングに上がる時にすでに着けています。何かルールが変わったんですか?
- 試合で使われるグローブは、毎回新しいものを使用しているんですか?
- インターバル中に選手がスポーツドリンクを飲んではいけないんですか?
- 計量でウェイト・オーバーしたらどうなりますか?
- レフェリーが、ラウンド開始直後に両選手へグローブでのタッチを促しますが、何かルールがあるんですか?
- TDって何ですか?
- リングは英語でring=輪なのに、何で四角いんですか?
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プロボクサーになりたいんですが、どうしたらなれますか?
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日本プロボクシング協会(JPBA)加盟のジムに入会し、 トレーニングしてください。ジムの許可が下りたら、プロテストを受験できます。大体の目安ですが、半年から1年間の密度濃い練習が必要でしょう。 また、プロテストには、ボクシングに関する基本的なルールを問う筆記試験と実技試験(スパーリング2R)があり、 いずれにも合格しなければ、プロボクサーにはなれません。さらにコミッション・ドクターによる身体検査(CTスキャナーテスト<30歳以上はMRI>、 B型肝炎テストなど)に合格しなければ、ライセンスは交付されません。ただし、新人ボクサーの受験資格はプロテスト申込み時に満34歳までとなっています。
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アマチュアボクシングを経験しているんですが、4回戦ではなく、6回戦以上でデビューすることは可能ですか?
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ボクサー・ライセンスの種別にはC級(4回戦)、B級(6回戦まで)、A級(8回戦以上)とありますが、一般社団法人日本ボクシング連盟の戦績証明に基づいて、アマチュアでの経歴を考慮し、審査の上、C級テストを免除(アマで5勝以上)することもあります。B級テストについては、アマチュア全日本ランキング10位以上や高校チャンピオンなどが受験資格対象者となっています。
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他のプロスポーツ選手が、プロボクサーになることはできますか?
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海外では、元世界王者ロイ・ジョーンズ(米)のように、プロバスケットボールとの掛け持ちをこなした選手がいますが、一般財団法人日本ボクシングコミッション(以下JBC)では、他のプロスポーツとの掛け持ちは禁止しております。
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日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)はどう違うんですか?
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JBCは、日本で行われるプロボクシング試合の管轄・管理を行っております。一方、JPBAは、日本国内のプロボクシングジムの統括をしており、新人王トーナメント、A級やB級ボクサートーナメントの管理も行っています。
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ボクシングの階級名の由来は?
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命名に関しては諸説ありますが、最も有力だと言われている説は以下の通りです。 19世紀の初め頃にライト(=軽い)級とヘビー(=重い)級に分かれ、その後、ミドル(=中間)級がつくられました。ライト級よりさらに軽い級を、ということでフェザー(=羽毛)級が創設。ウェルターとバンタムは、ほぼ同時期に誕生しました。Welt(=強打)から強打者の意味が派生、バンタム(=チャボ)は、当時、賭けの対象となっていたもの(=ブラッド・スポーツ)が、ボクシングと闘鶏だったため、闘鶏にちなんでというわけです。フライ級は1910年頃つくられましたが、当時はペーパー(=紙)級と呼ばれていました。しかし、ペーパーチャンピオン(=実力のない名前だけのチャンピオン)という言葉が存在したため、それと区別するためにフライ(=ハエ、飛ぶように軽い)と名付けられました。その後、クルーザー(=巡洋艦)、ストロー(=藁)が誕生しましたが、ストローは団体によってはミニマム(=最軽量)とも呼ばれ、JBCではミニマムの名前を採用しております。
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レフェリーには、どうしたらなれますか?
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レフェリーになる試験というのは、ボクサーのプロテストのように定期的に行いませんが、欠員等が出た場合のみ、募集をかけるようになっています。レフェリーはボクシングの試合を裁くのみならず、時にはボクサーたちの命を守らなければなりません。ですから、ボクシングのルールに精通していることはもちろん、臨機応変で的確な判断力が要求されます。訓練期間(半年から1年)が必要であることは言うまでもありません。また、レフェリーは名誉職であり、高額な報酬が支払われるわけではありません。
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日本にはどのくらいプロボクサーがいるんですか?
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2014年は2403名がボクサー・ライセンスを取得していました。種別内訳はA級が男子478名・女子26名、B級男子196名・女子5名、C級男子1419名・女子57名となっています。ちなみに、2014年度のプロテスト受験状況は男子がC級:受験599名(合格453名・合格率75.6%)/B級:受験11名(合格11名・合格率100%)、女子がC級:受験22名(合格20名・合格率90.9%)/B級:受験0名でした。
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ライセンスにはどんなものがありますか?
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ボクサー以外には次のものがあります。クラブ・オーナー、マネージャー、プロモーター、トレーナー、セコンド、マッチメーカー、スーパーバイザー、インスペクター、レフェリー、タイム・キーパー、アナウンサー、ドクター。全部で13種類です。また、ライセンスは、一人につき2種類以上の同時取得は基本的に認められず、例外として許可されているのはクラブ・オーナーとマネージャー、クラブ・オーナーとプロモーターの2例のみとされています。
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ボクサーが減量をするのはなぜですか? また、何で試合の前日に計量が行われるんですか?
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減量の目的は主に2つあります。
① 軽い階級まで体重を一時的に落として計量を行い、翌日の試合までの間によく食べ、体格やパワーを生かすため。
② 余分な脂肪などを取って、体の切れを増すため。
ただし、試合当日に計量を行って、体重の8%以上増加している選手には健康管理の観点からウェイト変更勧告を行う場合があります。
過度の減量・計量後の増量は選手のパフォーマンスだけでなく、健康面にも悪影響を与えます。試合時にベストコンディションで戦える範囲内の減量で前日計量をパスできる階級が、適正ウェイトと言えるでしょう。
現在、試合の前日に計量が行われるのは、試合までの間にボクサーの体力回復を促進するためです。無理な減量をして体力を消耗したまま試合に臨み、パンチによりダメージを受けることは事故につながりかねません。かつては試合当日計量が行われていましたが、健康管理のためJBCでも1995年1月10日より前日計量を採用しました。
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日本タイトルを2階級同時に持つことは可能ですか?
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JBCでは、「1階級1チャンピオン」の原則にしたがい、「2階級制覇のチャンピオンは10日以内にその一つを返上せねばならない」と明文化しています。さらに、この期間を超えて届けがなかった場合は、自動的に軽い方のタイトルは剥奪することになっています。
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日本チャンピオンが防衛戦をしていく上で、何か決まりがありますか?
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チャンピオンはタイトル獲得後6ヶ月毎に、ランキング選手(12位以内)と防衛戦を行わなければなりません。さらに、初防衛後は12ヶ月毎に1位選手(指名挑戦者)と防衛戦を行う義務があります。また、1位以外の選手が王座を獲得した時は、120日以内に1位選手(またはこれに準ずる選手)と防衛戦を行わなければなりません。指名試合のルールを守れば、それ以外の防衛戦は、チャンピオンと挑戦者(日本ランキングに入っているボクサーに限ります)双方のプロモーター、マネージャーの契約により、タイトルマッチとして承認されます。
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チャンピオンになったら、チャンピオンベルトはもらえるんですか?
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日本チャンピオンベルトは原則的に持ち回りとなっており、タイトルが移動した場合は、新チャンピオンの手に渡ります。世界チャンピオンベルトも基本的に同様ですが、購入することも可能で、引退する際にスポンサーなどが記念に提供することが多いようです。
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日本チャンピオンが、ノンタイトル戦で負けた場合、タイトルはどうなりますか?
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その試合が正規ウェイト(タイトルを持っている階級のウェイト)で行われていた場合は、タイトルは空位または移動します。
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契約ウェイトマッチって何ですか?
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試合は、基本的に各階級のウェイトで行われます。しかし、試合をする選手が所属するジム同士の話し合いや契約により、試合のウェイトを階級とは違うウェイトで設定することができます。これを契約ウェイトといいます。
例えばバンタム級の選手が試合をする場合、バンタム級のリミット(118ポンド=53.5㎏)プラス1ポンド(453.6グラム)の119ポンドをリミットとして行うといったケースです。
ボクサーにとってのプラス1ポンドは、ウェイト調整においてもかなり楽になりますし、減量による体調不良なども若干やわらぎます。ノンタイトル戦では、この契約ウェイトマッチというのが頻繁に行われています。また、日本チャンピオンがノンタイトル戦を行うことも可能ですが、タイトルを保持するウェイトで試合を行って負けてしまうと、王座を喪失してしまいますので、契約ウェイトマッチで行うことがほとんどです。
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暫定チャンピオンというのは何ですか?
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チャンピオンがケガや海外遠征など正当な理由により、長期間防衛戦を行うことができない場合に、置かれるものです。暫定チャンピオンは、暫定タイトル獲得後120日以内に正規チャンピオンと統一戦を行わなければなりません。ただし、正規チャンピオンが統一戦に出場できない場合は、暫定チャンピオンが自動的に正規チャンピオンに認定されます。日本ではこれまで堀内稔(=齋田 ウェルター級:1997年1月13日獲得)、湯場忠志(=都城レオスポーツ ライト級:2000年10月16日獲得)、阿部弘幸(=角海老宝石 ミニマム級:2002年6月10日獲得)、杉田竜平(=畑中 S・フェザー級:2002年6月23日獲得)、金山俊治(現クレイジー・キム =ヨネクラ S・ウェルター級:2002年10月10日獲得)、吉田健司(=笹崎 フライ級:2007年4月1日獲得)、五十嵐俊幸(=帝拳 フライ級:2008年8月2日獲得)、瀬藤幹人(=協栄 S・バンタム級:2011年4月9日獲得)の8人が暫定王者となっております(2015/5/20現在)
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以前、グローブはリング上で着けていた覚えがあるんですが、最近はリングに上がる時にすでに着けています。何かルールが変わったんですか?
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メイン・イベントの場合、選手がバンデージを着用した手をレフェリーが検査した後に、リング上で着用することを原則としております。しかし、インスペクター立ち会いの下、控室での着用も許可しています。最近では、試合運営をスムーズに進めるために、控室での着用が多くなっています。
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試合で使われるグローブは、毎回新しいものを使用しているんですか?
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タイトルマッチの際は、必ず新品を使用することがルールとなっています。それ以外の試合のグローブは基本的に使い回しをしています。グローブが古くなったり、傷ができたりしたら交換することになっています。
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インターバル中に選手がスポーツドリンクを飲んではいけないんですか?
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水以外のドリンクを飲むことは禁止されています。ちなみにWBCのタイトルマッチでは、スーパーバイザーとコミッションの許可が下りれば、電解質飲料のみ使用が認められます。
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計量でウェイト・オーバーしたらどうなりますか?
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ウェイト・オーバーした場合、当該選手には2時間の猶予が与えられます。この間は何度計量しても構いません。この時間内の計量でもリミット内の体重をつくれなかった場合、チャンピオンはタイトルを剥奪されます。またタイトルマッチでは、ウェイト不足の選手に関しても同様の措置がとられます。ノンタイトルマッチの場合、契約条件により違約金の支払いや、その他の罰則が科せられます。また、過度のウェイト・オーバーの場合、計量失格により、試合が中止されることもあります。
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レフェリーが、ラウンド開始直後に両選手へグローブでのタッチを促しますが、何かルールがあるんですか?
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第1ラウンド開始前(レフェリーの注意を聞き終えた直後)と最終ラウンド開始直後にスポーツマンシップに則り、握手することがルールで決められています。また一方、「これ以外の時に握手してはならない」ともルールに定められています。
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TDって何ですか?
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TD(=テクニカル・デシジョン)は負傷判定と訳します。偶然のバッディングによる負傷などで続行が不可能となった場合、試合の後半(4回戦=3ラウンド、6回戦=4ラウンド、8回戦以上=5ラウンド)の開始のゴング以降であれば、ストップとなったラウンドまでの採点で勝敗が決定されます。また、これ以前にストップとなった場合は、採点は行われず、ドロー(負傷引分)となります。これを負傷判定といいます。
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リングは英語でring=輪なのに、何で四角いんですか?
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昔は、現在のようなステージ上のものはなく、戦うボクサーを観衆がグルリと囲んで試合を見ていました。その取り囲む様が輪のようだったから、というのが一説です。観客が見やすいように、高いところに選手が上がって戦うようになり、また、選手が転落しては危険、などの理由からロープが張られることが考えられ、ロープを張りやすいように、四角い形になったようです。名前は、当初のリング(ring)という名前がそのまま残ったというわけです。