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表紙の言葉
村田諒太の覚悟激戦区に殴り込みだ
「バケモノ」――。1995年12月19日、日本で初めて行われた世界ミドル級タイトルマッチで挑戦者の竹原慎二は王者ホルヘ・カストロのことを、こう表現した。
当時カストロは104戦98勝(68KO)4敗2分というレコードを誇り、KO負けはおろか、ダウンの経験すら皆無のウルトラ・タフガイ。竹原とて23戦全勝(18KO)と東洋無敵だが、戦前は悲観的な声が多く、「負け戦(いくさ)」などと揶揄(やゆ)された。王者の圧倒的なキャリアを聞き、テレビ局も躊躇した。「勝てる見込みはあるのか」、「ミスマッチではないのか」――。結局、生中継はなく、これまで竹原の試合を放映してきた局ではなく、テレビ東京が関東ローカル深夜枠で録画中継するにとどまった。試合後、テレビ関係者はこの歴史的一戦を生中継しなかったことを大いに悔やむことになるのだが……。
世間の冷たい風評に竹原は「見返してやる」と闘志をみなぎらせた。この大一番で“広島の粗大ゴミ”と呼ばれた元不良少年が一世一代の大仕事をやってのける。3回には左ボディーブローをレバーにめり込ませ、不沈艦の王者から初めてダウンを奪い、最後まで果敢に打ち合って判定勝ち。歴史的快挙へと繋げた。
「日本人ボクサーでは不可能」といわれた奇跡の戴冠から22年。日本中の期待を集める村田諒太がアッサン・エンダムとの再戦に挑んだ。
疑惑の判定負けから5カ月。WBAからの再戦勧告もあり両雄のダイレクト・リターンマッチが実現。ゲンナディ・ゴロフキンや、サウル・アルバレスなどの強豪がひしめき、世界でも最大激戦区ともいわれるミドル級で、2戦連続で日本での開催を実現させた関係者各位の尽力が偲ばれる。
緒戦では3回まで極端に手数が少なく、ロスポイントを重ねた村田だったが、今回は強固なガードを固めながら左を多用。プレスも強い。4回、強烈な左ボディーブローが炸裂。5回には、右ストレートがアゴを射抜き、6回、右で王者を腰くだけにする。一方的に打たれるエンダムは成す術なく、7回終了でギブアップし、ニューヒーローが誕生した。
これでオリンピック金メダリスト初の日本人プロ世界王者が誕生。さらに1904年のセントルイス大会で近代オリンピックに初めてボクシングが採用されて以来、ミドル級金メダリストがプロの世界王者に就くのも初の快挙(ゴロフキンは2004年アテネ大会ミドル級銀メダリスト)。
ちなみに当日は衆議院議員総選挙の開票速報とテレビの放映時間が重なったが、平均20.5%と高視聴率をマーク(最高瞬間視聴率は26.7%)。村田への関心度の高さがうかがえる。
試合後、「僕より強いミドル級チャンピオンがいる」とゴロフキンを意識する発言に村田の覚悟を感じた。さぁ、激戦区に殴り込みだ。
(デザイナー・周東良次)
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